新世代セキュリティ「Enterprise Mobility + Security(EMS)」第6回 ~Intuneを使用してアプリをAppleID無しで一括配信+自動インストールする~
こんにちは、Funkitの船石です。
第6回ではIntuneを使用してアプリをAppleID無しで一括配信+自動インストールする方法についてご紹介します。
Intune についてご存知ない方は先に「 第2回 Intune で出来る事ってなに?」 をご覧頂くとよりご理解頂けると思います。
AppleID無しで一括配信+自動インストールする方法
実際に企業でアプリを配信する際は、キッティングの手間を省く為にアプリの一括配信と自動インストールをしたいというシチュエーションが多いと思います。
一括配信と自動インストールはIntune単体でもできますが、アプリをインストール際にはAppleIDが必要になります。
しかし、企業のセキュリティの観点から個人のアカウント(AppleID)を使用させたくないとも考える企業は多いのではないでしょうか。
現状Intune単体では、一括配信と自動インストールかつ個人のアカウントを使用させないという事が実現できるようになっていません。
そこで、Apple Business Manager(ABM)のVolume Purchase Program(VPP)とIntuneを連携することで「AppleIDなし」に アプリの一括配信と自動インストールを行う事ができます。
個人のアカウントを使用させない事で、企業のセキュリティを向上させることができ、すべてのアプリを管理者側がコントールする事で運用の質も向上します。
事前準備
事前に必要な準備はとして、ABMとIntuneを同期させる必要があります。
①ABMの画面から「サーバトークン」をダウンロードする
②Intuneの画面で「サーバートークン」を設定する
アプリを追加する方法
③ABMの画面でアプリのライセンスを必要数分購入します。
④事前準備をしてABMとIntuneを同期しているので、しばらくまつとIntuneの画面にアプリのライセンスが表示されます。
⑤アプリを選択し、アプリ配布先のグループを選択します。
⑥グループを選択後、再度割り当ての編集をクリックし「ライセンスの種類」を「デバイスライセンス」に変更します。
※現状1回目の割り当てでは、ライセンスの種別を選択することが出来ないUIになっています。2回目の編集で「デバイスライセンス」に変更してください。
次回予告
・Microsoft Intuneの設定例
実際に多くの方が実施したいであろう内容をご紹介します。